column
コラム京都のあるライターの一日。皮膚呼吸がしたい。
近頃は、毎月20日が原稿締め切りの山場。調べ物をたくさんしなければならない、長い文章を数本20日までに納めなければならない。
だから今頃が、一番羽根が伸びている。次月のテーマに向けて、準備をしながらも、締め切りから解放されたささやかな喜びに浸っている。
…ので、つらつらと、最近感じたことでも、書いておこう。
まだここ2日だけだけれども、夕方からは自分の時間にしようとしてみた。こんな風にブログを書いたり、自分の企画を実現できるように、作業をしたり。以前「ライスワークと、ライフワークは違う」と言った人がいたけれど、ライスもライフも好きか嫌いか、じゃない。したくてしているんだから、どうにかして、1日の流れに組み込まないと。
今日は朝、会社の事務作業をして、そのあと、11時からは9月に掲載になる原稿の最終チェックに励んだ。各150文字とキャプションとショップデータ。短いながらも12本あったので、時間がかかった。原稿を読み、自分が元ネタにしたノートのメモやHP、取材時に撮影した写真と照らし合わせていく。取材したのは、7月の終わりからお盆前。「あれ? なんでこう書いたのかな?」とか、「こうしておかないと、誤解されるかも…」と心配になったりして、取材先に問い合わせたり、編集部に表現について確認したり。こまごまとした確認作業は本当に骨が折れるし、自分がなんで最初からこうしなかったのか、疑問に思ったり、腹がたったり。
合間に、昼ごはん。食べ比べ中の生姜焼き定食。そして、別の確認作業が入ったりして、中断。
ようやく、16時にすべて確認し終える。ここからは、もうひとつの自分の仕事の時間だ。蒸し暑いけれど、近くにジンをたくさん置いている書店があるから、行ってみる。が、臨時休業。はぁ。暑さ倍増。京都では、今週は夏休みをとっているお店が多い。行きつけの美容室も今週は休みだ。こんなに暑ければ、冷たいものを出す店以外は、休んでいいかも。確かに。
そうして、どうしよう…せっかくの自分の時間が。どこかで、考え事をしたいのに。
1日1人で事務所にいて、パソコンに向かっていると、顔の表情筋だけでなく、脳も硬直する。多分心も。外へ出て、新鮮な空気を皮膚からも吸いたい。
足がむいたのは、甘味処。蒸し暑い日には、冷たいあんみつが食べたい。こういう日は、甘めのアイスクリームはいらないから、クリームあんみつではない。あんみつに、白玉トッピングに限る。甘味処で、休憩できるなんて、京都で仕事してて、よかった。
透き通る寒天は、見た目にも涼し気で、スプーンですくうと、ほろほろと崩れる。口に運ぶと、つるんとした食感をわずかに舌に残し、喉の奥に消えてった。
あんはなめらかなこしあん。もちろん、甘い。けれど、全然嫌みがない、すっきとした甘さ。豆の味に甘みが寄り添って、疲れた体が少ししゃんとした。
ありがとう、あんみつ!
さてと、次の作戦について構想を練ろう。こうして毎日、書いているんだけど、まだまだ、書きことがいっぱいあるのよね。
- 行こうとしてお休みだった店
- レティシア書房
- あんみつを食べたお店
- 月ヶ瀬 堺町店
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