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コラム

料理人 川村吉辰さん「料理を通して、人と関わりたい」

笑顔が素敵、などと言うと、ご本人は恥ずかしがるかもしれませんが、カウンターの向こうで見せる柔和な表情に、料理だけでなく、ついついおしゃべりを楽しみたくなる「御料理 辰むら」の大将、川村吉辰さんです。

社会福祉を学んでいた大学時代に飲食店でアルバイトをしたのがきっかけで、料理の世界へ。京都の名店で修業を重ね、2013年、四条河原町の路地に辰むらをオープン。現在7年目を迎えた感想は、ようやく肩の力を抜くことができたということ。「いい意味でね。毎日同じことをしていても、毎日違う。それが分かるようになってきた」

店はカウンター6席と4人がけのテーブル席が2つ。「来てくれたお客さんにいいものを出すだけ。ちょっと変わったこともやってみようかなと思うけれど、材料をいじくるともったいないなって。みりんと薄口、塩、砂糖、酒。限られた調味料でいかようにもできるのが和食の面白いところ」。料理の流行は追わないのが信条だとも話します。

京都で、カウンターで、和食。なんていうと、ちょっと敷居が高そうなイメージがしてしまうけれど、辰むらなら大丈夫。川村さんの根っこにあるのは、福祉を志したときと変わらず、人と関わるということ。「お客さんも、スタッフも、業者さんも。いろいろな人の力を借りて、店を続けられる」。そのことに感謝しながら、今日も優しい笑顔で、人と素材に向き合います。(文・写真 ちくしともみ)

 

京都のグルメ 
御料理 辰むらの「折詰弁当」
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取材協力
御料理 辰むら
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