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店と催し 雨露

【オープン!オープンデイ便り その20 丸井栄二デザイン室さん】

見えるのかな?

「一部分しか見せない」。このルールで、オープン!オープン便りをつくろうと思ってから、ずっと気がかりだった。

だけど、今原稿を書こうとしてて、気が付いた。
これで正解なんだって。本当は見えないものだから、写真で無理して見せなくていいんだって。

写真の作品の作者は「丸井栄二デザイン室」さん。
丸井さんは、これまた私にたくさんの縁を繋いでくれる市野亜由美さんのご紹介で、「店と催し 雨露」を面白くしていくために、お知恵を拝借している方。アートディレクター/デザイナーとしてご活躍なだけでなく、京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)情報デザイン学科の准教授でもある。

丸井栄二デザイン室のHPにのっているこれまでの作品を見ると、文字が伝える情報は、デザインを伴うことでこんなにも深く、広く、面白くなるんだと気付かされる。

文字(言葉、というべきか?)には、すでに意味がある。それは漢字圏の素晴らしい文化。
そこに各々の感情をのせたり、特別なメッセージをのせたりできるのが、デザインなんだなって。それを楽しみたい気持ちがわいてきて、とにかくワクワクしてくる。

丸井さんとは、今夏に「店と催し 雨露」で面白い企画をやっていただこうと思っているので、乞うご期待。

さて、展示作品の名は「ご縁」。

帰国する留学生に渡したものだという小さな封筒。中には5円玉が入っている。
京都での“縁”を、帰国してからも思い出して、そしてこれからも“縁”を増やしてもらいたい―。
そういう思いから制作した封筒型のカードだそう。

封筒の中に5円が入っているから、ご縁。そう思った人。まだまだ。
この封筒を触ると、5円玉の形が封筒に残る。何度も何度も5円を触ると、ご縁が増える。形が重なっていく。

この封筒をもらった人は、この封筒を見るたびに丸井さんとのご縁を、日本の人たちとのご縁を思い出して、つながっていることを実感してくれるだろう。

目には見えないご縁を、見せてくれる素敵な贈り物だ。
本当は、オープン!オープンデイに来た人がこの作品を手にするたびに5円玉の形が封筒に残って、新しいご縁が増えていくといい、そう思うけれど、コロナ状況下の今はそれは叶わないかもしれない。

だけどやっぱりご縁っていうのは、オンラインだけでなくて、実際に触れて、重なり、つながっていくもの。
こうやって、封筒を直に触って。
そんなことも、投げかけているような気がするのは、私だけ?

それはぜひご覧になって感じてほしい。6月1日~14日。予約制公開の、オープン!オープンデイで。

(写真・文 ちくしともみ)