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店と催し 雨露【オープン!オープンデイ便り その25 有限会社修美社さん】
「くず入れ」「紙くず」「クズみたいなヤツ」
“くず”という言葉、あんまりいいイメージありませんね。
でも「星屑」なら、どうでしょう。
キラキラして、美しいイメージに、早変わり。
おなじ言葉なのに、おもしろくないですか?
有限会社修美社さんは、今年で創業60年。掲げるキャッチコピーは「おもしろ印刷」。印刷を通していろんなことを、おもしろくしてくれる会社です。
写真は修美社さんが販売している「星屑ノート」の断面です。印刷する際にどうしても出てしまうあまり紙(「紙出(しで)」と言います)を有効活用して作ったもので、色も紙質もバラバラ。だけどもともとは捨てられる運命にあった紙出。こんなに素敵なノートになることができて、“紙屑”が“星屑”に生まれ変わったというわけです。素晴らしいアイデアです。
「おもしろいものを作る」のはもちろんのこと、修美社さんの素敵なところは、「真面目に、おもしろがって作る」ことではないかとも思います。
大変なこともあるでしょうが、とにかく真剣で、楽しそう(笑)。
紙選び、色の調整、印刷、加工。いろんな相談に乗ってもらってきましたが、ひとつひとつ丁寧で、「こうした方がいいんじゃない?」「これもいいよね」と盛り上がりながら、完成まで自分たちでひとつひとつ決めていけます。「自分で決められる」って、本当に楽しいことです。
それから修美社さんのフリーマガジンに掲載するために、職人さんたちにインタビューをさせてもらったのもいい経験でした。
印刷って、機械がすると思うでしょう? ボタン押したら、シュと出てくるみたいな。
いやいや。そうではありません。
人間が、思い通りに機械を操って、狙い通りの仕上がりを追求してるんです。
それを、真面目に、心の底からおもしろがる。
一緒にお仕事をさせていただいて、私もおもしろいです。
修美社さんからは、修美社さんの自社フリーペーパーの展示ほか、「星屑ノート」などの商品を販売させていただいています。弊社出版の「Untraveled-ニューヨークが、ジャズシンガーにしてくれた‐」も修美社さんで刷っていただいてます(また宣伝!笑)。
「オープン!オープンデイ」は、6月1日~14日まで店内で作品をご覧いただけます。※1時間に2人までの予約制
ぜひ、ご連絡くださいませ!
(写真・文 ちくしともみ)
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