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コラム

目の前で、次々と音楽が生まれる―圧巻の深尾多恵子ライブ(東京)

東京に来ています。

目的はいくつかあるのですが、10月5日、ニューヨークから帰国中のジャズシンガー・深尾多恵子さんの東京でのライブへ行きました。

ニューヨークへ深尾さんを訪ねてから、ちょうど一年(ニューヨークライブの記事はこちらに)。

そして、春のライブを京都で聴いてから約半年(2017年の5月のライブの記事はこちら

「別人」といったら、大げさですが、そのくらい、また進化していました。

最近、新しい歌をたくさん仕込んだそうで、ライブでは初めて聞く曲が中心。

相変わらずの、きれいな英語と、伸びのある声。

さらに、今回実感したのが、そのパワフルさ。

前から力強さはあったのですが、前と違うパワーが備わったみたい。

声に力強さが増したのか、彼女に自信が増したのか。それは私にはわかりません。

とにかく圧倒されっぱなし。音符を自由に操っているような、ゆるぎない歌声でした。

彼女の音楽の世界観がしっかりと確立されている、私は素人ですが、そんなふうに感じました。

ジャズって、年齢を重ねるごとに、成熟していくんだなぁ。そういう意味でも大好きな音楽です。

もちろん、彼女の努力の積み重ねがあってこそ。

音楽という長い道をコツコツとひたむきに歩いている深尾さんは、私にジャズを通して、人生を楽しむことを教えてくれる人です。

彼女とは同年代。ジャンルは違いますが、見習わねば。進化、したい!

 

さて、そのパワフルさ、ですが。

一番前の席できいたってのもある…かもしれません。

いつもは、撮影をしたりしてるので、後方や舞台袖できくことが多かった私ですが、

今回は、せっかく東京まで来たし、がっつり聴くぞ!と最前列に陣取りました。

(だから、写真はiphoneで撮影したもの)

前に深尾さんに、「ジャズは、前の方の席で聴いた方がいい」とアドバイスされていたのです。本当にその通り!

歌詞をかみしめて歌う深尾さんの表情はもちろんのこと、

ピアノの鍵盤をたたく指先、リズムをとっている足の動き、

時折、目を見合わせたり…

ミュージシャンたちの息づかいまで伝わってくる臨場感。

本当にみなさん楽しそうに演奏しています。

ジャズは、即興で、その時の空気を表してる音楽。

「今まさに、ここで音楽生まれてる!」

そう感じて、ワクワクしっぱなしでした。

こんな距離で聴けるなんて、本当に贅沢。

最前列って意外と最後まで空いているので、本当にもったいない。絶対座るべき!と確信しました。

特に初めて行く人は、ぜひ前に座ってみてください。きっととりこになりますよ。

 

演奏データ>

2017年10月5日Akiba Tokyo TUCにて。

【メンバー】深尾多恵子さん(Vocal)   井上智さん (guitar) 田中裕士さん(Piano)  マーク・トュリアンさん (Bass)

また、このメンバーの演奏、聴きたいです。

ニューヨークにも行きたい!とウズウズします。

 

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そしてそして、実は、せっかく東京に来たので、今後の作品作りの勉強にと、書店やギャラリーをまわっています。

地理的なことがよくわからないので、とにかくグーグルマップに誘導されて歩く、歩く。

その成果は、また別の機会にブログにアップしたいと思います。

刺激的な秋です。

 

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