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コラム

お着物が好きだ―ッ。

お茶を始めたら、思いがけず着物がついてきました。
着物は前々から興味があったのだけれど、「着方が分からない」という高いハードルが越えられずに、手を出せず。
ところが、昨年、「浴衣なら自分で着られるかも」と思い立って、いきなり〝お誂え〟という高価なことをしてしまいました。本当に、思い立って、いきなり。
気に入った生地があり、ほしくなってしまったのです。結局昨年6月中に浴衣は完成したものの、やはり「着方が分からない」の壁が。さらに「着ていくところがない」の壁(というか、一緒に浴衣を着て出かける人がいない。夫は恥ずかしいみたいでダメ)にも阻まれて、着ずじまい。「祇園祭とかあるしー」と思っていたのに、結局、浴衣はたとう紙に包まれたまま。
なんともったいないことよ、どうしよう。と思っていたら、そのあとで、偶然誘われたお茶のお稽古。
やり始めると、お茶会なるものには、着物がベターだそうではないの!
これで、「着ていくところがない」の壁は撤去。しかも!お茶の先生のお姉さまが着物の着付けを教えてくださる!という、素敵なめぐり合わせ。「着方が分からない」の壁も崩壊寸前!よろしくお願いします、って頭を下げるしかない!

やっぱ、人生ってご縁よね、と思う今日この頃です。

浴衣は自分でなんとか着ることができるようになったので、今月は着物月間です。
・祇園祭のお茶会に自分で着つけた浴衣で参加
・お着物の先生の夏用の着物を借りて、クライアント様のパーティーに出席
したのです。

この後、
・お友達とのランチに浴衣で行くつもり
さらに、
・クライアント様と行く予定の飲み会を、「浴衣で」と誘った
ということで、
着物を着る機会があと2回あるなんて。うれしい。

着てみて、思いました。

やっとこの時が来たのです。
私は20年、この時を待っていたのです。

20歳、成人式の着物を着たとき、私は本当にがっかりしました。
えっ、20歳なのに、女将さんみたい。
自分で鏡を見て、なぜだっ!って問いが頭に渦巻きました。
なんでしょう、この貫禄。体じゃありません、雰囲気です。
続いて、22歳、妹の成人式に合わせて、私も着物を着ました。
うーんやっぱり女将。どこからどう見ても。
田舎の美容室の着付けとヘアセットなので、そのせいかも…。
24歳で迎えた大学の卒業式では、大学の近くのちょっと都会の美容室に、
ヘアアレンジの雑誌から写真を切り抜いて、「これにしてください」って持っていきました。
両耳の後ろにお団子を作って、そこから髪を少し垂らす、という、今考えると果てしなくだらしのない髪型。でもこれなら、可愛らしさが演出できるんじゃないかと。
しかしながらやっぱり変。まわりの人より2歳年取ってるせいか、やっぱり女将、変な髪型の女将さん。

むむむ。
あー。私、老け顔なのね。そのとき思い知りました。これはどうしようもない。

ところが、今はさほど女将感がないのです。

いやいや、女将感はあるけど、ナチュラルな女将になりました。
そうです。老け顔に年がついに追いついたのです!

ほら。温泉地にいそうでしょ。でもせめて若女将と言ってほしい。
念願の「着物の雰囲気がしっくりくる年齢」になりました。
くぅ~うれしい、ような、そうでもないような。

着物は、柄の美しさも素敵ですが、
帯や帯どめ、帯紐、帯あげと、さまざまなアイテムを合わせ方によって
雰囲気がガラッと変わることも気に入っています。
また、立ち居振る舞いが自然とおしとやかになりますし(走れませんから)、
ウエストが細いとか、足が細いとか、全く関係ありません!
なんて、いい服装でしょう。

そして何より、年齢を重ねるごとに、きっとどんどん似合うようになる。
もっともっと普段から着物、着ていきたいと思います。
着物を着始めたら、祖母や母の着物がいくつか出ていて、それらももう一度日の目をみることになりました。
着てみると、全然古っぽくないのです。丈の問題は多少ありますが、そこはおはしょりで調整。サイズが違うとかは基本的にないので、着るにあたって問題ありません。

こうやって、文化と家族の大切なものを〝受け継ぐ〟ことができるのも、着物の大好きなところです。

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