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コラム

料理人 石橋慎一さん「夢は、70歳を過ぎても店に立ち続けること」

普段使いできる“まちの洋食屋さん”。太秦の住宅街にある「洋食のチコレ」の店主・石橋慎一さんの料理人人生は、「友達数人と、『調理師学校やったら試験を受けなくても入学できるし、みんなで行こか』と盛り上がって」という若者らしいノリで始まりました。ですが、当時の仲間で実際に料理の世界へと進んだのは石橋さんだけ。「やっぱり、おいしいって言ってもらえると嬉しかったから続けてこられた」と話します。

石橋さんは、現在58歳。20代半ばでホテルでコックとして働いた後、36歳のときに現在の地で独立。「普通の、まちの洋食屋さんがしたかった」という石橋さんのお店には、ご近所さんも多く通ってきます。中には、お金を握りしめて人気の持ち帰り用のドレッシングを買いに来る小さなきょうだいの姿も。

これからの夢はなんですか? 石橋さんにそう尋ねると、「夢なんてないですよ、野望もありません(笑)。あ、でも70歳か75歳まではこのまま料理人でいたいなと思っています」。小さな、かわいい常連さんの“いつもの味”が、ずっとここにありますように。(文・写真 内山十子)

京都のグルメ
洋食のチコレの「チコレ定食」
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https://bhnomori.com/column/1481/

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