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コラム

2017年春の深尾多恵子ライブ

NY在住のジャズシンガー・深尾多恵子さん。毎年春と秋に帰国し、日本でもライブを行っています。10年ほど前に知り合って以来、年に1度はライブに行っていて、昨年はNYまで押しかけて、現地でのライブを体感(その記事はこちら)。素人がいうのも大変失礼ながら、聴くたびにどんどん上手になっているのがすごいところ。これがNY仕込みの実力。そして彼女のたゆまぬ努力の賜物。いつも今回はどんな感じ?と楽しみにして出かけるのです。この春は彼女の歌を2回聴くことができました。

1回目は4月23日のびわこジャズフェスティバル。開催地の東近江市は、彼女の故郷・近江八幡市のお隣。まさにホーム! あたたかな雰囲気が満ちた会場に、ピンクのドレスで登場して歌い始めると、空気がガラリと変わって、ぐぐっとお客さんの意識が彼女のほうに引き込まれていきます。歌声はどこまでも伸びて、響いて、それでいて、しっかりと力強い。そして英語の歌詞が、物語を語るようにきれいに聞こえてくる。聴衆を引き込む力は、何度聴いても圧巻!

そしてご挨拶は「まいど!まいど!」とさすが関西人。目を細めて、にっこり笑う姿がこれまたとってもチャーミング。同年代の(実は同い年)女性として、素直に素敵だなと思うのです。

彼女が歌うのは、いわゆるジャズスタンダード。私はジャズに詳しいわけではないので分からないけど、それらはいつもきちんと彼女の歌になって、私の耳に届く。英語の歌詞がみんなに分かるように、最初に少し解説をしてくれて(もちろん歌いながら)、ちゃんと歌の世界に誘ってくれるのもうれしい工夫です。

それから最後にお客さんも一緒に歌った琵琶湖周航の歌では、なんだかじーんとなって涙があふれてしまいました。滋賀県出身なら、きっともっと感慨深いだろうな。この歌、滋賀県民はみんな歌えるのです。そういう一体感がうらやましくもありました。

そして4月28日は、京都のライブハウスRAGでのジャズ&ソウルライブ。(前半はジャズ、後半はソウルという構成)。何年か前にも同じ場所でソウルライブをやって、それがめちゃめちゃ楽しかったので、期待大!一番前の席に陣取って、お隣の方と仲良くなったりして、ノリノリで満喫。深尾さんの歌はもちろん、サックスもギターもドラムもベースもピアノも目の前。奏者の指先まで見える距離で楽しめるなんて贅沢極まりない。

スカッといい気分になって、GWへ突入できました~。深尾さんに次に会うのは秋。めっちゃ楽しみ。またNYでも雄姿を見たい!また行ってしまうかも~と悪い(?)虫がうずいてきました。えへへ。

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