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店と催し 雨露

【オープン!オープンデイ便り その26 wakico.さん】

大人になるにつれて、「可愛い」と口にすることが増えたように思います。
ちょっとおかしいかもと思いつつ、「可愛い」が止まりません(笑)。

今朝は、こんがり焼けたトーストがお皿に乗っているのを見て「なんか可愛い」。
サラダタマネギの断面を見て、「あら、これも可愛い」と写真を撮って、
通りすがりの犬を見て、「きゃー可愛い」と目を細めます。

おそらく、愛おしい瞬間や大切にしたいものを「可愛い」と言ってしまうのです。
ちょっと素直になれば、暮らしの全てが愛おしく、可愛く見えます。

wakico.さんは、岡山県真庭市のアトリエで絵を描かれている作家さん。モチーフは、花や緑。前々からインスタグラム(@wakico.works)を見ていて、「なんて、可愛い絵!」と、いつも心癒やされていました。手描きのやわらかな線や鮮やかな色使い。もちろん、見るからに可愛いんです。だけど、私にとってはそれだけじゃない気がしています。
それは、wakico.さんのインスタグラムにのっている季節の草花の写真の影響かもしれません。花びらをめいっぱい広げたもの、今目覚めたようにふわりと蕾をひらいたもの。花屋さんに並んで花束にしてもらえるような花ばかりではないけれど、注意して身の回りを見ていれば出合えそうな、身近な「可愛い」に満ちています。忙しさにかまけて、こんな季節の変化、よく見てなかったなあと、反省しきり。「店と催し 雨露」は、日々の暮らしを大切にできる場所にしたいし、自分も日常を大切にできる人間でいたいなと思います。もっと「可愛い」「可愛い」と連発していいんじゃないか? それってとっても幸せなことなんだから。この数カ月、余計に強く感じます。

本当は、一度アトリエを訪ねてご挨拶してから、wakico.さんに出展の話をしてみようと思っていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大で移動を自粛せざるを得なくなってきて、結局行けず。どうしようかな…と思っていたある日。インスタグラムに、ミモザを描いた作品がアップされました。その黄色の鮮やかさに、「やっぱり作品を展示してほしい!」と心を動かされて、メールをしてしまいました。迷っていた自分の心にかかっていた不安の霧を、ミモザの爽やかな黄色が晴らしてくれたようでした。なので、写真は全体を見せないルールを少し違反して、そんなミモザを描いたポストカードを1枚。この他にも色鮮やかな花が咲いたポストカードをたくさん送っていただいています。京都には初お目見えだそうです。ぜひ、6月1日~14日の「オープン!オープンデイ」でご覧くださいね。予約制です。詳細はこちらに。コラボ作品や印刷物へのイラスト制作もしておられますので、ぜひ、wakico.さんのインスタグラムもチェックを。

壁いっぱいにwakico.さんの絵を展示して真ん中に座って眺めたい…そんな野望を抱きつつ、本来スタートする予定だった、4月11日までに作品をお寄せ下さった方々のご紹介は、今回で終了! 途中、私のコロナ日記と化していましたが、お付き合い、ありがとうございました。「よく書いた~」と自分を褒めたい(笑)。この後も、追加で参加してくださる予定の作家さんもおられるので、随時情報発信していきますね。引き続き、どうぞよろしくお願いします。

(写真・文 ちくしともみ)

 

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