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achives

2018.01

短歌集「こころのわだち」(自費出版)の編集を担当しました。

「こころのわだち」

私に日本語の美しさや、人生の尊さを教えてくれたお仕事です。今年1月に出版したばかりです。

著者の方は、御年100歳。
100歳、百寿の記念に出された短歌集です。
米寿から昨年まで、12年間で詠んだ歌から522首が掲載されています。
私は短歌集の編集なんて、もちろん初めてです。

まずは、とにかく短歌を全部拝見しました。

100歳を迎える心境、想像がつきますか?

短歌を読ませていただいて、とても驚いたのは、

100歳であっても、

若くありたいと思ったり、老いたことを憂いたり。
仕事や趣味をもっと頑張ろうと思ったり、なぜできないんだろうと思ったり。

うれしいこともあれば、悲しいこともある。

日々葛藤があります。

当たり前のことなのですが、若い私たちと、なんら変わらないのです。

いや、むしろ、もっと強く、これらのことについて考えているような気さえします。
私は何の根拠もなく、100歳になれば、年を重ねれば、今の私とは違う存在になる、ような気がしていました。

そんなこと、ないのです。

一日一日を生きていくこと、その結果が、100歳。3万6500日。

今日をどう生きるのか。それだけの、シンプルな積み重ねなんだと、教えていただきました。

 

100歳ですから、古語にたいへん通じておられ、漢字も旧字体を使われることがあります。

分からない言葉に出合うたびに、辞書で調べました。
インターネットで調べるよりも、高校生の時に使っていた古語辞典が役に立ちました。あの薄い紙の質感が久々に心地よかった。(捨てなくて良かった!古語は新たにできませんし)

そして、声に出して読んでみました。

五七五七七。三十一文字(みそひともじ)で、景色や出来事、それに対する想いを表現します。

たったそれだけで、そのシーンが目に浮かびます。
こんな短く。そぎ落とした文字数で。

文字を見ることも大事な要素だと、つくづく感じました。
文字の形からも、人はイメージをつくり出しているようです。

この本をお手伝いしてから、いろいろな俳人たちの俳句を読んでみました。
いつも説明たっぷりの私の書く文章が恥ずかしくなるほど、
洗練されていて、ストレートで。

日本語って美しいなと思います。

 

こちらの本、装丁もこだわって、全体のテーマを白に。

表紙は和紙、背に布を使った「継ぎ表紙」という方法を用いました。
本のタイトルは金色で箔押し。和紙に押して、表紙に貼りました。
もちろん、なかの短歌ページは、真っ白。


さらに、お祝いなので、赤と白色のケースを作成し、ご挨拶状を挟み込みました。

文と編集の杜史上、いや、私史上、もっとも手のこんだ装丁です。

このお仕事をご紹介くださった印刷屋さん、そして本のデザイナーさんのアイデアのたまもの。
感謝、感謝です。
著者の方の普段の様子や、日ごろ見ておられる風景も撮影して掲載しました。
撮影して下さったカメラマンさんにも感謝です。

そして根気強くお付き合いくださった著者の方にも、感謝しなくてはなりません。
いろんな方の協力で、こうやって一冊の本になると思うと、愛おしさもひとしおです。

編集の仕事って何だろうと思うことがあります。
今回は、自費出版ですから、基本的には著者の方の想いが最優先。
「こちらの編集方針に合わせてください」って無理強いしたりしません。
著者の方の想いを、「よりよく」かたちにできるように、考えて、悩んで。
読んだ人が分かりやすいように交通整理をする。
そんなふうにしながら、完成まで一緒に歩くってことなのかもと、この本を通して答えが1つ見えたような気がします。

 

こちらの本は600冊制作し、周囲の方々にプレゼントされたそうです。
私のところにも数冊しかありません。
ですので、読んでみたい!と言う方はお貸ししますので、おしゃってください。

 

 

最後に、著者の方がいつも言われる言葉をお借りします。

 

「今日のほかに人生はない。明日は今日の続き。今日一日を心豊かに生きましょう」

 

私たちの想像もつかない、大変な時代を生き抜いてこられた大先輩からのメッセージです。

 

 

印刷
有限会社修美社
URL
http://syubisya.co.jp/
デザイン
HON DESIGN
URL
http://hondesign.jp/

ホテル「朱雀館 SUZAKU CROSSING」様のWEBの文章を担当しました。

今年も始まって半月が過ぎました。はやっ。

そう言えば以前に「リビング京都」でどうして大人になると時間が過ぎるのが早いと感じてしまうのか、について取材しました。
▶リビング京都 2014年6月14日号 「どうして早いの、大人時間

これを取材したの、もう3、4年前!はやっ。と振り返ってまた思ってしまいました。

光陰矢のごとし。
人生なんて、ぼんやりしていたら、あっという間。
人生は一日、一時間、一分、一秒の積み重ね。
だったら、
今日もいい日だったなぁと思って、積み重ねていきたいですね。

 

 

さてさて、昨年のお仕事実績の紹介がたまってしまったので、徐々にアップしていきたいと思います。
わたしは旅行が好きです。昨年は、ハワイへ走りに行っただけでしたが、街の雰囲気を感じたり、名所を訪ねてその地の歴史や文化を勉強したり。
旅に出るのは、体はちょっと疲れるけれど、心がとってもリフレッシュします。

とはいえ、宿泊先探しにちょっと苦労したり、失敗したりすることもあります。

インターネットで探すのですが、いつも到着するまでドキドキです。
台湾では、ホテル代をケチったばかりに、壁に穴が開いている部屋で、さぶいさぶい思いをしました。そんなこと、サイトに載っていませんから(笑)。
かといって、何泊もするのに、ラグジュアリーホテルにばかり泊まってられません。

なので、ほどよくこぢんまりしていて、清潔感のあるホテルを探します。

今回お仕事をさせていただいたのは、ちょうどそんな要望に応えてくれるホテル。

「朱雀館 SUZAKU CROSSING」。昨年できたばかりの新しいホテルです。

こちらの特徴は(詳しくはサイトをみてくださいね)。デザインがとても個性的なこと。
ワンフロアごとにコンセプトとカラーがあって、しかも一室ごとに壁紙が異なります。
部屋には、畳のコーナーとちゃぶ台があったりして、外国の方にも日本流の〝ほっこり〟を体験してもらえます!

各部屋にミニキッチンがあり、バスとトイレは独立型。まるで自分の部屋のように使えるので、京都をマイペースで巡りたい人にはおすすめです。
今回は、楽天サイトのコンセプトや部屋の紹介の文章を担当させていただきました。

京都にはいろんなスタイルの宿が登場しています。

きっと来るたびにさまざまな体験ができますよ。

みなさん、ぜひ、おこしやす~。冬の京都もいいですよ。寒いけど!

 

明けましておめでとうございます。「ふふむ」気持ちを忘れずに2018年も活動開始。

明けましておめでとうございます。みなさんは、どんなお正月を過ごされましたか?

今年の年賀状には、昨年知った「ふふむ」という言葉を大きく載せました。

きゅっとかたく結んでいたつぼみが花開くために少し緩んできたところを表す古語です。

実際に文面で見たときは、活用して「ふふめり」となっていて、「冬から春に季節が変わり始めて、山がふふめり」という文脈で使われていました。

知らずに「何か誤記かな」と思ったので、古語辞書を調べたのです。

すると、もちろん間違いなんかではありません。

凍てつく寒さから少し気温が上がって、山の土や木の芽がじんわり動き始めて、なんだかすこし膨らんでいるようにも見える、そんなシーンが目に浮かびます。

何て美しい言葉なんだと、日本語の表現の奥深さに感激しました。

それ以来、「ふふむ」が気になってしかたありませんでした。

そして11月。炉開き茶会に参加したときのこと。

花入れには小さな椿のつぼみが入っていました。

茶室に入って拝見したときは開きそうにもなかったのに、茶会が終わって退出するときには、炉の炭で部屋が暖められて「ふふむ」の状態でした。

あぁ、これだと思いました。

茶人たちも、そんな変化を楽しんだのかもしれません。

どんなきれいな花が開くのかなとワクワクします。何かが始まりそうで、ワクワクします。

まだ生まれて間もない「株式会社文と編集の杜」は、そんなワクワク感とともに読み物を作っていきたいと思い、年賀状に書く言葉に選びました。

2018年も全力で「ふふむ」します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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