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コラム

ニューヨークで思うこと。

地下鉄に乗っていたら、急にメキシカンな音楽が鳴り始めた。と思ったら、ギターを弾きながら歌う人とそれに合わせてアコーディオンオルガンを弾いてるおじさんが乗ってきたのだった。集金箱がわりに、帽子のつばを手にもって乗客の前にさりげなく出しながら歩いてくる。次の駅に着くまでの間ずっと歌って演奏している。一番驚いたのは、その出来事に、乗客が一人として関心を示さないこと。むしろ目を合わせないようにしている。そう、これは「よくあること」なのだ。駅に着くと2人はいったん下りた。多分隣の車両に行って、また演奏するのだろう。
NYってところは、そんな街みたいだ。いろんな人がいろんなことしているけど、よっぽどのことがない限り、それに注意を払われない。タイムズスクエアに行ったら、Tバック1枚の女の人が、体中アメリカ国旗にペインティングして、観光客と写真を撮っていた。また別の日、地下鉄に乗ったら、葉っぱ模様のタイツに、葉っぱを付けた服、葉っぱの帽子をかぶった人も乗ってきた。ミュージカルの舞台から飛び出したみたい。それだけいろんな人がいるから、いちいち驚かないようになっているんだな。
街を歩いていると、これまでに訪れたどの都市よりもいろいろな国の人が歩いている。公園では、今日はインド系と中国系の子どもが一緒に遊んでいた。もちろん白人も黒人もいる。私が滞在しているQueensは歴史的に移民が多い場所らしい。韓国系のスーパーでは日本食の食材が売っているし、中国系のスーパーは野菜が豊富で安いとか。アメリカ資本のスーパーにはなんでもあるけどちょっと値段が高いらしい。Queensからイーストリバーを越えてマンハッタンに行けば、物価はもっともっと高くなる。そっちへ行くと白人比率があがったような気がした。
こんな風に思う自分だって、〝いろんな〟の一部。人種、国、考え方、好み。いろんながあっていいんだ。ここは世界地図がぎゅってなってる。滞在5日目。とりとめもないけど、そんな気分。