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コラム

東福寺に行かねば。『一度は行ってみたい 京都 「絶景庭園」』を読んで。

気ままに観光をするのもいいけれど、何かテーマを設けたり、あらかじめ勉強してから行くと、旅がより楽しめたりするもの。例えば、庭。社寺の庭、町家の坪庭、お屋敷から眺める庭。枯山水とか池泉回遊式とか。そこそこで、単なる庭、以上のモノがあるのです。もちろん、そんな情報や知識を持たずに見ても美しいものは美しい。でも知っているとちょっと奥深さや物語を感じることができるんじゃないかと思います。

『一度は行ってみたい 京都 「絶景庭園」』(烏賀陽百合著 光文社 2015年)は、日本とカナダ、イギリスで庭を学んだ著者がすすめる京都の庭の魅力。ちょっと難しく感じていた庭園の知識が、すらすらと、なるほど~という感じで頭に入ってくる一冊でした。庭はものすごく考えられて作ってあって、当然、それを考えた人がいる。私はもう何年も前から重森美玲が手掛けた東福寺の庭園を見たい!と思っているにもかかわらず、まだ行っていない…。この本を読んで、「早く行かねば!」と気持ちを強くした次第です。

紅葉もそろそろ終盤。駆け込みで秋の庭園巡りをするのもよさそうです。

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