column

コラム

口のなか春爛漫。

今日も雪がちらついてめちゃ寒い京都です。
先日、打ち合わせのために烏丸御池から地下鉄に乗り、五条駅に行きました。
五条通沿いのjimukinouedaビルというリノベビルに行きたかったのですが、うっかり一番南の六条側の出口から階段をあがってしまいました。
「もう、時間ぎりぎりなのに!」
と早足で東進。
東洞院あたりで北へあがったら、おまんやさんに出会いました。

京都には、お茶の席でいただくような上生菓子や干菓子を作ることから出発している、いわゆる和菓子屋(今では京土産になるような、いろんなお菓子を作っている有名店も多し)さんと
上生菓子も作るけれどもお餅(仏壇におそなえする丸い小餅をおけそくさんというみたい)やお赤飯があったり、季節のおまんじゅうを作ったりする、おまんやさんとがあります。
このおまんやさん、京都を歩いていると、ちょくちょく見つけられます。きっと昔はもっと全国のどこの街にもあったんじゃないかと思います。
だいたい店の前にショーケースがあって、その奥の工場で毎日少量を作るといった具合。
近所の人が自分のために大福とか団子とか買いに来る、そんな感じです。

そのおまんやさんの前を通ったとき、桜餅とうぐいす餅が目に入りました。きれいな淡いピンクと黄緑
この寒いのに、桜にうぐいす。春やわぁ。
思わず、すいませーん。と声をかけて、打ち合わせのお土産に購入してしまいました。

「こんなに寒いのに、もう桜餅とかあるんですね」と私が言うと、
「そやなー寒いなー」とお店のおばあさん。

「でもこれ食べたら、口のなかは春爛漫ですね!」
「そやなー。おおきに」。こうしてお土産を買っていたので、遅刻しました、と言い訳した次第です。

明日も雪なんですって?京都の冬は冷え込んでかないません。
取材で宇治に参ります。
何かいい発見があったらいいなと思います。

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