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日々のできごとやお知らせ

明けましておめでとうございます。「ふふむ」気持ちを忘れずに2018年も活動開始。

明けましておめでとうございます。みなさんは、どんなお正月を過ごされましたか?

今年の年賀状には、昨年知った「ふふむ」という言葉を大きく載せました。

きゅっとかたく結んでいたつぼみが花開くために少し緩んできたところを表す古語です。

実際に文面で見たときは、活用して「ふふめり」となっていて、「冬から春に季節が変わり始めて、山がふふめり」という文脈で使われていました。

知らずに「何か誤記かな」と思ったので、古語辞書を調べたのです。

すると、もちろん間違いなんかではありません。

凍てつく寒さから少し気温が上がって、山の土や木の芽がじんわり動き始めて、なんだかすこし膨らんでいるようにも見える、そんなシーンが目に浮かびます。

何て美しい言葉なんだと、日本語の表現の奥深さに感激しました。

それ以来、「ふふむ」が気になってしかたありませんでした。

そして11月。炉開き茶会に参加したときのこと。

花入れには小さな椿のつぼみが入っていました。

茶室に入って拝見したときは開きそうにもなかったのに、茶会が終わって退出するときには、炉の炭で部屋が暖められて「ふふむ」の状態でした。

あぁ、これだと思いました。

茶人たちも、そんな変化を楽しんだのかもしれません。

どんなきれいな花が開くのかなとワクワクします。何かが始まりそうで、ワクワクします。

まだ生まれて間もない「株式会社文と編集の杜」は、そんなワクワク感とともに読み物を作っていきたいと思い、年賀状に書く言葉に選びました。

2018年も全力で「ふふむ」します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

青い海と空と、ぼんやりした私。ハワイ日記 vol.2(とりあえず最終回)

さて、ハワイへは、マラソンをするためだけに行ったのではありません! 観光もしました。

そもそも、ですが、私は南国パラダイスなど無縁な女です。泳げませんし、日焼けも嫌ですし、買い物もさほど興味なし。歴史好きなので、歴史を感じる場所が好きなのです。世界史の教科書に載っているような。

なので、海外へはいろいろと旅しましたが、ハワイは初めて。

ところが!

到着するなりすっかりハワイのとりこ。
ヤシの木がすっと伸びて、海と空が青くて。


ぼーっとするには、それだけあればいい。
空港へ行く電車の中でも原稿を書くほど、仕事は詰まっていたのですが、
すみません!まったく仕事のことなど頭をよぎりませんでした。
そのくらい、頭と体のネジは緩みっぱなし。

こんなことは初めてです。恐るべし、リゾートの魔力。

いきなりワイキキのショッピングセンターでビーチではけるサンダルを購入。
もう、これがないとここでは楽しめない、と思いました。
(どの店に行っても、いろんな種類のビーチサンダルがズラリ。日本から持っていってもいいですが、現地で自分のために買ってもいいお土産になります)

ノースショアでウミガメを見たり。
ドールプランテーションでパイナップルを食べたり。
ショッピングセンターでやってるフラを見たり。
小さなデザート屋さんでアサイーボウルを食べたり。
食べて、見て、食べて、見て。
楽しい!すっかりハワイに骨抜きにされました。

そして、マラソン前日の夕方、ワイキキビーチを軽く走ってみたところ、
こんな気持ちいいランニングってある!?
明日もこんな感じで走れちゃうんじゃないの!と錯覚したほど。

海、空、太陽。
普段の自分にないものがどっと押し寄せてきて、
「あぁ、老後はここで…」と真剣に考えました。

結論。ハワイ最高。リゾートに浸って暮らしたい、です。

 

 

ゴールの先に?

そして、翌日マラソンで、地獄を見たのですけども。
(何もかも自分の準備不足のせいですが)

42.195kmは距離も時間も長い。
ゴールにひたすら向かう間、「この先には何があるのかな」ってずっと考えていました。
これをやった先に。

忍耐力が身につく?
すごい御褒美がもらえる?
悟りがひらける?

やってみたところ、何もありませんでした。

達成感と筋肉痛があるのみ。

時間が経ってみると、このときの達成感は、すでに思い出。
(なんだかたいそうに、かっこつけて1日振り返りをしてしまいましたけどね)

だけど、何もないけど、走って良かったのです。
単に「これができた」ことが、なんだかうれしい。

損とか得とか、そういうことばっかり考えてしまう毎日の中で、
そういうシンプルな経験ができて良かったと思います。
こういう財産を増やしていく、人生にしたいなと思いました。
ホノルルマラソンは、参加の抽選がなく、制限時間もない、参加したい人は全員出られる〝超〟市民マラソン。
おそらく私のように、あまりトレーニングを積んでいない人もたくさん出ていますが、ほとんどの人が完走します。

自分の目標タイムを目指して走る人。
会社のコマーシャルTシャツを着て走る人。
音楽を演奏しながら走る人。
ずいぶん高齢とお見受けする人もいました。

走りたい人のすべてを、ホノルルマラソンは受け入れてくれます。

私もこのまま走り続けて、数年後またチャレンジしたいと思います。

大切なのは、先を急ぐことではなく、続けること。
これがマラソンで得た学びでした。
それから、もう一つ発見。やっぱり言葉って力があるなと思いました。
後半ずっと音楽を聴いていたのですが、
英語の歌は、やる気が出ませんでした。(英語力があれば、結果は別でしょうが…)

足を進めてくれたのは、日本語の歌詞。

 

「疲れて歩けないんなら 立ち止まってしがみついていれば
地球は回っていって きっといい方向へ 僕らを運んでくれる

どんな人にだって心折れそうな日はある

「もうダメだ」って思えてきても大丈夫 もっと強くなって行ける」
(Mr.Children 「足音~Be Strong~」作詞作曲:桜井和寿)

 

 

「自分の限界がどこまでかを知るために 僕は生きてる訳じゃない

だけど新しい扉を開け海に出れば 波の彼方にちゃんと〝果て〟を感じられる」
(JUJUバージョンで聴きました。「Hello,Again~昔からある場所~」作詞KATE 作曲藤井謙二、小林武史)

「がんばる私」にすっかり酔っていたので、歌の歌詞がダイレクトに私を応援してくれているような気になって、
繰り返し聴いて、エアカラオケしてました。

帰ってきて、振り返ってみると、こうやって言葉って人の心に届くんだなって実感しました。

この力、素敵。欲しい。

 

ありきたりですが、1人でも、きちんと誰かの心に届く言葉を紡いでいきたいなと、
寒い寒い京都の冬空を眺めながら、心の底から思う、クリスマスイブです。

 

ホノルルマラソンに「出てみました」。 ハワイ日記vol.1

延々と続く人の波。

しんどい。
足痛い。
暑い。
頭痛い。

こんなに苦しいのに、なんでこんなことしているのだろう?

と、誰もが思うのだそうです。
だけど、終わった後にはもう一度やろうと思うのだとか。
2017年12月10日。ホノルルマラソンに出てみました。
「出てみました」という表現が本当にしっくりきます。

前々から出たかった、というわけではありません。
マラソンなんて全く興味がありませんでした。
取引先の方に誘われて、完全にその場のノリで、出ることにしたのが1月。酔った勢いってやつです。

一度「やる」といったことをやらないのは嫌だ、という性格が災いして、本当に出ようと、申し込みをしたのが、4月。
スポーツジムに通い始めたのが、6月。
でも、頑張っても週に2回しか行けず。
ランニングは10キロが最長距離。

・・・のまま、ホノルルに出てみました。

こんな感じで(隣でトリミングされてるのは妹)。

 

なんとかゴールにたどり着いたとき、

完走できた安堵とともに、

こみあげてきたのは、「考えが甘かったぁ」という反省の気持ち。
そんな、ホノルルマラソンの一日です。

 

 

トラブル続きの前半。あわただしいフルマラソンデビュー。

夜中の2時起床。9時ごろベッドに入ったものの、普段そんなに早く寝ないので、眠れるはずもなく、2時間寝たか寝ないか。
しかも! 前夜に、朝食にとおにぎりとバナナを用意していたのに、おにぎりを食べ忘れる始末。早くも嫌な予感。

4時ごろスタート地点へ。ツアー会社が主催するストレッチに参加しようとするものの、トイレの列に並んでいてできず。不安は募るばかり。

5時、スタート。まだ夜はあけておらず、暗闇に花火があがってお祭りさわぎ。

写真を撮る人が多くて前に進めない。後方に並んでいたので、本当のスタート地点を通過したのは、15分後。

海沿いからダウンタウンへジョギングより遅いスピードで走る。真っ暗だけど、街はクリスマスイルミネーションでキラキラ。テーマパークのようなきらびやかななかを大勢が走ったり、歩いたり。だんご状態。
最初から歩いている人もいるので、私でさえ、人を抜く必要があり、まっすぐには走れない。

 

4㎞あたり、6時半ごろ。最初の給水地点でサングラスをなくしたことに気づく。探しに戻ったりして、10分ロス。この先が思いやられる。

そして、ワイキキビーチへさしかかるころ、空が白くなってきた。
夜が明ける。

お腹がすいてしまったので、ABCストア(コンビニみたいな店。ホノルルの至る所にある)でバナナを買って食べる。また5分ロス。
後から考えたら、このときバナナを食べてなかったら、と思うとぞっとする。きっと倒れていた。

10㎞すぎ、カピオラニ公園で休憩。両足の親指にマメができかかっていたので、絆創膏を貼る。

早くも膝痛。 持参したアンメルツ的なものを塗ったら少しマシになった。

忘れずに栄養ゼリーを食べる。これは1時間おきに必須。
この先、30㎞走ってこの公園に戻ってきてゴール。最初のランナーはもう帰ってきてきている。
なんとなく走れそうな気がしてしまった、7時10分すぎ。

コースはダイヤモンドヘッドの上り坂へ。走って制覇する。うれしい。まだ走れてる。
帰ってくるランナーと続々すれ違う。みんなダッシュするように駆け抜けていく。すごっ。

ダイヤモンドヘッドを下りると、高級住宅街。ここのあたりは気分爽快だったような…。
10㎞から先は練習していない未知の世界。
16か17㎞あたりでハイウェイに入る。折り返してくる浅田真央ちゃんとすれ違う。
カワイイ。ちょっとほっとする。いいなぁ帰り道で。

ここからハイウェイは7kmも続く。景色に変化がなく、単調極まりなく、ときどき少し傾斜がある。しかも向かい風。進めない。
20㎞地点まで走ったところで、後半の体力を考えてウォーキングに変更。
荷物が重たく感じてきたので、持っていたペットボトルの水は飲んで捨てた。

 

 

それでも背中を押してくれるものがある。後半は痛みと暑さとの闘い。

ハイウェイの途中でお腹が痛くなってきた。水を飲みすぎたか。休憩所はハイウェイを下りるまでない。
今から考えると、午前中の涼しい時間帯はそんなに水は要らなかった。
単調、単調、単調。変化のない道をひたすら歩く。なんの楽しみもない。太陽がまぶしい。頭が痛くなってきた。

ハイウェイをおりると、また海が近くなった。ここからまた高級住宅街をぐるりと走ってこのハイウェイに戻って来なければならない。

足のマメが痛くなってきた。

休憩所で、「May I help you?」
と声をかけられる。
「I need ワセリン!」

使い方が正しいかは分からないけど、ワセリンをたっぷり塗って絆創膏を5重にする。
背負っているリュックの紐が肩に擦れて痛い。これもワセリンを塗る。手がベトベト。そんなことかまってられない。膝痛は我慢できる程度。いや、もう分かんなくなったのかも。

25㎞地点。10時半。この先はとっておきの作戦開始。音楽の力に頼ることにする。
ミスチルに励ましてもらいながら、試しに再び走ってみる。走れる。でもすぐに気持ち悪くなってきた。暑いせいだ。
無理せず歩くことにする。大丈夫、足は動く。
音楽作戦はなかなか良い。
沿道で街の人が応援しながらお菓子や果物を配ってくれる。
塩味のきいたプレッツェルがおいしかった。

ハイウェイに戻ってきた。

風がやわらいだ。

いつのまにか12時を過ぎていた。

音楽作戦がきいて速足順調。しかし休憩で止まるとなぜか気分が悪くなる。リズムが変わるとよくないのか。ちょっと怖い。
何もかも暑いせいだ。いや、暑い時間に歩いてる私が悪いんだ。

とうとう歩道のベンチに座り込んでしまった。

すると通りがかりの黒人男性に
「Are you OK?」と聞かれる。
大丈夫だと答えると、コースに戻ってこいよ!と励まされる(もう英語忘れた)。
ここで戻ってなかったら、やめたくなったかも。助かった。

30㎞到達。

「あともう少し」だと思った。大きな勘違い。
暑すぎる。頭から給水の水をかぶる。何回も水をかぶって、ずぶ濡れ。見られた姿ではありません。悲惨、悲惨。
動きがにぶくなってきたから足にもかける。ふくらはぎが痛い。でもすぐ乾く。
日陰のないハイウェイがまた単調、単調、単調。

救急車が忙しく、あっち行ったり、こっち行ったり。この辺りから脱落する人が増え始めた。
休憩所以外にはスタッフはいないので、コース上でリタイアする方法は、バイクで巡回している警察官に、具合が悪くて救急車を呼んでもらうしかない。

それ以外は前に進むのみ。

35㎞。すでに12時半。ここのあたりを走っていた真央ちゃんを見たのか。速いなぁ。あれは何時間も前のこと。

またしても高級住宅街を通って、ダイヤモンドヘッドを目指す。「あと少し」と思った反動で、ここからが異常に長い。

太ももがおかしくなってきた。顔も上がらない。アスファルトしか見えてない。速足はもはや無理。歩いてるのが奇跡。
休憩所にも寄りたくない。とにかく「あと少し」だから前に進みたい一心。

 

家から偶然出てきたマダムに

「Keep going!! GO! GO!」

って、手を大きく振りながら、大声で言われた。

死にそうな顔してたんだろうなぁ。お母さん、ありがとう。

前を向かなくては!
またダイヤモンドヘッドを上る。しんどいけど、この山の向こうがゴールと思えば、なんてことない。
不思議なことに、傾斜のきつさは全然覚えてない。だた、ただ、長いだけ。

ぞろぞろぞろぞろ。たくさんの人が、無言で坂を上ってる。
みんな苦しそう。

下りきると、何時間も前に絆創膏を貼った公園が見えてきた。
ゴールまで、まっすぐ、公園の中をすすむ。
走れないけど、上を向いてみた。
空が青くて、道の両側に、葉っぱがたくさんついた木が続いてる。気持ちいい。

テントが見えてきた。

ここがゴール。

スタートしてから9時間3分21秒。午後2時3分。

 

ようやく苦行から解放。
続く>

ホノルルマラソン公式
URL
http://www.honolulumarathon.jp/

東京日記 ギャラリー&書店巡り

なんだかねぇ。なかなか書く気にならなかったんです。とか、大先生みたいなこと言ってみたりして。

いろいろなことを考えていると、あっという間に10月が終わってしまった、というのが実感です。

 

10月の初めに東京に行きました。

私あまり、東京へ行ったことがなかったのです。用事がなくて、興味もなくて。「すっごい都会が延々続いてるんでしょ」。逆に言うと、それだけなんだろうなって思っていました。「何でもあるけど、何にもない。どれも同じなんじゃないの」とか、思っていました。ごめんなさい。間違っていました。

行ってみると、全然そんなことありませんでした。

都会実感編でいうと、地下鉄に乗ろうとしても、すぐに電車が来て便利。結構移動しているはずなのに短時間でいろいろなところへ行ける。しかも、駅の名前がどれも知ってる地名。行ったこともないのに。築地、銀座、六本木、渋谷、恵比寿…行ったこともないのに、知ってる。初対面の地名があまりないから、なぜか安心してしまう。日本全国に流れている情報って、東京中心なんだなぁ(それはなんか嫌だけど)。

到着は夜。一人旅だったので、ホテルの近くの蕎麦屋さんに晩御飯を食べに行きました。そこには白い三角巾を頭にした店員さんがいて、西の方から来た私にはビックリ仰天の黒々としたスープのおそばを運んできてくれました。恐る恐る食べてみると、美味しかった。思いのほかしょうゆ味はきつくなく、なぜこんなに黒いのか?不思議でなりませんでした。スープも飲んじゃうくらいに美味。ううむ。なぜ黒いのだろう。

私のほかには、お客さんはもうひとグループ。サラリーマンのおじさま方が、5人で小さなテーブルを囲んで、天ぷらや油揚げをつまみに、焼酎を飲みながら、若者の愚痴を言っています。

「最近の若いやつはブランドものとか買わないんだよ」とか大きな声で。

服飾関係の方なんでしょうね。でもなんだか和みました。大阪とか京都にもいますから。そういうおじさま。

そして、深尾多恵子さんのライブへ向かったのでした。(レポートは行った後ですぐにアップ済みです)

 

そして翌日は、書店やギャラリーを見に行きました。

今後の自分のお仕事の参考になるような、情報や刺激を求めて。

ここからが今日の本題。訪ねたスポットを感想を交えてご紹介。

 

作って店先で売る。これって商売の基本

SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS

渋谷にある企画編集会社であり書店。「奥渋谷」にあるそうで、渋谷駅から歩いていくと、かなり距離がありました。徒歩15分でついたかどうか…。でも、観光客でもあるので、「へぇ~渋谷ってこんな感じなのか」、香港のザワザワした感じとか似てるなぁと思いつつ。緩やかな坂を登った先にありました。通り側に本や雑貨の販売スペースがあって、ガラスで仕切られた向こう側が会社のよう。編集者さんでしょうか、たくさんの方々が本を作っていました。奥で作って手前で売る。自分の見えるところで売る。なんだか、パン屋さんとか、お弁当屋さんとかと同じ感覚。そういうのってすごく大事だと思いました。(もちろん売っている本は、さまざまな出版社のものです。感覚のお話しですよ、カンカクの)

 

「この本おすすめです」の、本気度が伝わる

森岡書店 銀座店

東京で知り合った編集者さんに、「ちょっと変わった本屋さんとかギャラリーとかありませんか?」とたずねたところ、教えてもらったのがこちら。1週間にある一冊の本とそこから派生したモノのみを扱う本屋さんです。私が行ったのは、週末の閉店間際。今週の一冊は、ある写真家さんの写真集。しかもその写真家さんがいらっしゃいました。「はじめまして」と握手をして、作品について話をしてくださいました。なにせ、前情報がなく、いきなりの出会いだったので、購入するには至りませんでしたが、書店、著者、消費者、この3者のすごくダイレクトな結び付け方! あたたかく1冊の本に向き合って、その本を送り出せる…。お店の方と少しお話をさせてもらって、東京って(都会って、人がたくさんいるところって)、こういうスタイルが成立するところが、うらやましい、贅沢、やっぱいいところだな、と、すっかり東京好きになった瞬間。

この記事に書店のことが詳しく紹介されています。私も行く前に、これを読んで、そういうことか!と思っていきました。

「森岡書店」が銀座でたった一冊の本を売るワケ』Yahoo!ライフマガジン編集部 2016年11月5日の記事

 

見るしかできないなら、たくさん見よう

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

森岡書店に向かう前に立ち寄ったギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、「組版造形 白井敬尚」(2017年11月7日まで)という展示が行われていました。ライターが書いた文章や写真やイラストをデザインするのを「組版(くみはん)」と言います。活版印刷時代の言葉だそうです。もはや、実物の「版」を組んではいないのでその言葉を使わない人も多いでしょうが。つまりは、紙面を作ることです。私は広告の仕事から入ったので、本のデザインにはまだ分からないことが多いのですが、自分で本を作ったりするときは、読みやすくて、素敵で、内容と合うことを大事にしたいと思います。それをデザイナーさんに伝えねばなりません。手を動かしてデザインすることはできませんから。そのためには、いろんな人の作品を見ることが勉強です。とにかく、美しいものを見て、目を肥やすしかありません。このギャラリー、撮影OKで、たくさん写真も撮ったのですが、やっぱりアップするのは控えます。だって、私が東京まで行って、せっかく目を肥やしたんだもの。

アーツ千代田3331

こちらで開催されているイベントで京都のブックデザイナーさんの作品が出展されていたので、見に行きました。会場は元中学校。京都でも元小学校を活かした空間がありますが(あぁ、立誠小学校はなくなっちゃう…)、こちらでも、元教室で、展示イベントが行われていたり、カメラ講座が行われていたり。カフェもあって。生き生きと使われていました。

展示イベントは、「ニューフェイス’17」(終了しています)。ブックデザインに関わるクリエイター団体「日本図書設計家協会」に近年入会したフレッシュな方々の作品を発表するもの。「この本見たことある!」というのが何冊もあって、こんな方にお仕事お願いできたら…とか、野望が膨らむのでした。

 

というわけです。さて、ここからが大事。私は何をする人ぞ?

自分で自分のことが楽しみになってきた、10月でした。

 

 

 

目の前で、次々と音楽が生まれる―圧巻の深尾多恵子ライブ(東京)

東京に来ています。

目的はいくつかあるのですが、10月5日、ニューヨークから帰国中のジャズシンガー・深尾多恵子さんの東京でのライブへ行きました。

ニューヨークへ深尾さんを訪ねてから、ちょうど一年(ニューヨークライブの記事はこちらに)。

そして、春のライブを京都で聴いてから約半年(2017年の5月のライブの記事はこちら

「別人」といったら、大げさですが、そのくらい、また進化していました。

最近、新しい歌をたくさん仕込んだそうで、ライブでは初めて聞く曲が中心。

相変わらずの、きれいな英語と、伸びのある声。

さらに、今回実感したのが、そのパワフルさ。

前から力強さはあったのですが、前と違うパワーが備わったみたい。

声に力強さが増したのか、彼女に自信が増したのか。それは私にはわかりません。

とにかく圧倒されっぱなし。音符を自由に操っているような、ゆるぎない歌声でした。

彼女の音楽の世界観がしっかりと確立されている、私は素人ですが、そんなふうに感じました。

ジャズって、年齢を重ねるごとに、成熟していくんだなぁ。そういう意味でも大好きな音楽です。

もちろん、彼女の努力の積み重ねがあってこそ。

音楽という長い道をコツコツとひたむきに歩いている深尾さんは、私にジャズを通して、人生を楽しむことを教えてくれる人です。

彼女とは同年代。ジャンルは違いますが、見習わねば。進化、したい!

 

さて、そのパワフルさ、ですが。

一番前の席できいたってのもある…かもしれません。

いつもは、撮影をしたりしてるので、後方や舞台袖できくことが多かった私ですが、

今回は、せっかく東京まで来たし、がっつり聴くぞ!と最前列に陣取りました。

(だから、写真はiphoneで撮影したもの)

前に深尾さんに、「ジャズは、前の方の席で聴いた方がいい」とアドバイスされていたのです。本当にその通り!

歌詞をかみしめて歌う深尾さんの表情はもちろんのこと、

ピアノの鍵盤をたたく指先、リズムをとっている足の動き、

時折、目を見合わせたり…

ミュージシャンたちの息づかいまで伝わってくる臨場感。

本当にみなさん楽しそうに演奏しています。

ジャズは、即興で、その時の空気を表してる音楽。

「今まさに、ここで音楽生まれてる!」

そう感じて、ワクワクしっぱなしでした。

こんな距離で聴けるなんて、本当に贅沢。

最前列って意外と最後まで空いているので、本当にもったいない。絶対座るべき!と確信しました。

特に初めて行く人は、ぜひ前に座ってみてください。きっととりこになりますよ。

 

演奏データ>

2017年10月5日Akiba Tokyo TUCにて。

【メンバー】深尾多恵子さん(Vocal)   井上智さん (guitar) 田中裕士さん(Piano)  マーク・トュリアンさん (Bass)

また、このメンバーの演奏、聴きたいです。

ニューヨークにも行きたい!とウズウズします。

 

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そしてそして、実は、せっかく東京に来たので、今後の作品作りの勉強にと、書店やギャラリーをまわっています。

地理的なことがよくわからないので、とにかくグーグルマップに誘導されて歩く、歩く。

その成果は、また別の機会にブログにアップしたいと思います。

刺激的な秋です。

 

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